衛生環境と生産効率を両立させる電気設備工事を実施
栃木県茂木町にて、食品製造メーカー様の新築工場における電気設備工事を担当いたしました。
本工場は稼働後、地域の食品供給を支える重要な拠点となることが見込まれており、「安全性」「衛生環境」「生産効率」の3点を高いレベルで備えることが求められました。
そのため、電気工事においても一般的な施設とは異なる専門性が必要となり、設計段階から綿密な打ち合わせを行いながら施工を進めました。
工場新築電気工事の特徴
食品工場の電気工事には、以下のような特性があります。
工場全体の大型電力を安定供給する幹線設備
生産ラインに合わせた機器電源の配置
衛生管理に適した照明・空調設備
結露・湿気を考慮した配線・ダクト施工
メンテナンス性・安全性の高いレイアウト
今回の工場でも、これらを踏まえた計画設計と施工が不可欠でした。
施工前の状況(建築工事と同時進行)
いただいた写真でもご確認いただけるように、当現場は建物がまだ躯体・下地の段階からのスタートでした。
天井は鉄骨下地がむき出しの状態
壁面はまだボード貼り前
生産エリアの床も未仕上げ
大型機械搬入ルートを確保しながらの施工
こうした環境下では、建築業者・設備業者との綿密な連携が必須になります。
電気のルートは一度配線してしまうと簡単に変更できないため、最終的な生産ラインや機械配置図に合わせ、将来の拡張性も考慮した施工計画を立てました。
主な施工内容
今回の電気工事では、以下の設備を中心に施工を行いました。
● 1. 幹線・分電盤の設置
食品工場では、多数の機械を安定稼働させるための電力が必要です。
そのため、工場の中心となる受電設備から各エリアへ電力を供給する幹線(メインケーブル)を敷設し、用途ごとに分電盤を配置しました。
● 2. 天井内配線工事
写真にもあるように、天井下地となる軽量鉄骨(LGS)に沿って、大量の配線を整理しながら施工しました。
高所作業車を使用し、安全を確保しながら効率的に進めています。
天井内には以下の配線を施工:
照明用配線
空調設備用電源
工場機械用動力ケーブル
非常用照明・非常放送配線
LAN・ネットワーク設備配線
配線量が非常に多く、工場特有の広さもあるため、ルートの整理・見える化を徹底しました。
● 3. 照明設備工事
食品工場において照明は、作業者の安全性と生産効率に直結します。
高演色性LED照明を採用し、ムラのない明るさを確保しました。
また、省エネ性の高い器具を選定することで、ランニングコスト削減にも寄与しています。
● 4. 空調設備用電源工事
食品加工では温度管理が非常に重要です。
空調機器・換気設備の能力に合わせて専用回路を設けることで、安定した運転が可能となっています。
● 5. 衛生環境を守る配線処理
食品工場では、「清掃しやすい環境」「埃が溜まらない施工」が求められます。
壁面・天井面の配線を整理し、露出部分を最小化
配線カバーやダクトも衛生管理を考慮した施工
結露が溜まりにくいルート選定
こうした点も細かく配慮しながら工事を進めました。
施工中の様子
写真からも確認できるように、工場内はまだ下地段階で、多くの職人が同時に作業する状態でした。
弊社では、安全第一を基本方針とし、
朝礼によるKY活動
各作業の安全指示
作業車周辺の立入管理
配線材の整理整頓・通路確保
などを徹底し、事故ゼロで施工を進めることができました。
完成後の効果
新築工場の電気設備が整ったことで、以下の効果が期待されます。
機械稼働が安定し生産ラインの効率が向上
LED照明導入による省エネ化
温度管理の最適化で食品品質の維持
清掃・衛生管理がしやすい環境
拡張性のある配線ルートで将来の増設に対応
食品製造工場として必要な機能を高いレベルで実現しています。
まとめ
今回の「茂木町 食品製造メーカー工場の新築電気工事」では、食品工場ならではの専門性を求められる現場でしたが、安全管理を徹底し、他業者様との連携のもと、計画通りに施工を完了することができました。
当社では、
食品工場
製造工場
倉庫
店舗
事務所
など、各種施設の電気工事・設備工事に幅広く対応しております。
「新築工場の電気設備を任せたい」
「工場の配線を整理したい」
「LED照明や空調設備を入れ替えたい」
このようなご相談もぜひお気軽にお問い合わせください。





