小学校に導入されていた氷蓄熱タイプの空調設備
今回ご紹介するのは、栃木県宇都宮市の小学校にて実施した空調設備の入替工事です。
十数年前、多くの小学校や中学校では「氷蓄熱タイプ」の空調システムが採用されていました。これは夜間に氷を作り、その冷気を利用して昼間に冷房を行う省エネルギー方式で、当時としては画期的な設備でした。
しかし、導入から長期間が経過し、機械の耐用年数を大きく超えていたため、故障のリスクや修理部品の供給終了といった問題が発生していました。さらに、最新の空調設備と比べるとエネルギー効率も劣り、ランニングコストの面でも課題を抱えていました。
このような背景から、宇都宮市の小学校より最新の空調設備への入替工事をご依頼いただきました。
工事の流れ ― 古い空調の撤去から新設まで
今回の工事は、小学校の**夏休み期間(約1ヶ月間)**を利用して行いました。児童が在校している期間を避けることで、安全性を確保しながら効率的に作業を進めることができました。
1. 氷蓄熱システムの撤去
まずは既存の氷蓄熱タイプの空調設備を撤去しました。写真にあるように、屋外には複数の大型室外機が並んでおり、いずれも長年使用されていたため汚れや劣化が進んでいました。撤去にあたっては、冷媒ガスを適切に回収し、環境に配慮した処理を徹底しました。
2. 室内機の撤去作業
教室や特別教室に設置されていた古い室内機を順次取り外しました。天井付近に設置されているため、脚立や足場を用い、安全第一で作業を実施しました。
3. 新しい空調設備の設置
撤去作業後は、最新の空調設備を設置しました。省エネ性能が高く、安定した冷暖房能力を発揮できる最新機種を導入することで、従来よりも快適で効率的な学習環境を整えることが可能となりました。
4. 試運転・調整
すべての機器を設置した後、稼働テストを行い、冷房・暖房の切り替えや風量のバランスを確認しました。校舎全体で安定した空調が行えることを確認し、工事を完了しました。
工事における工夫とポイント
夏休み期間を利用して児童の安全を確保
撤去から新設まで一貫対応で効率的に作業を進行
冷媒ガスの回収を含め、環境負荷に配慮した工事
最新機種導入により、省エネ性と快適性を両立
工事後の効果
快適な学習環境を実現
最新空調設備により、夏は涼しく冬は暖かい環境を提供でき、児童や教職員が安心して学校生活を送れるようになりました。
ランニングコストの削減
旧式の氷蓄熱システムに比べ、省エネ効果が高いため電気代の削減が期待できます。
メンテナンス性の向上
部品供給が継続されている現行機種のため、万が一の故障時も迅速な対応が可能です。
お客様の声
学校関係者の方からは、
「老朽化した設備が新しくなり、安心して子どもたちを迎えることができます。工事期間中も安全対策を徹底していただき助かりました。夏休みの間に工事を完了してもらえたので、新学期から快適な環境で授業を始められます。」
といったお言葉をいただきました。
今回の施工のまとめ
宇都宮市の小学校での空調入替工事
古い氷蓄熱タイプの空調設備を撤去
冷媒ガスを適切に回収し環境配慮
最新の省エネ型空調設備を導入
工事期間は夏休みの約1ヶ月で完了
学校施設の空調工事をご検討の方へ
小学校や中学校などの教育施設では、児童・生徒の健康と学習環境を守るために安定した空調が不可欠です。今回のように夏休みなどの長期休暇期間を活用した工事であれば、安全かつスムーズに設備更新を行うことが可能です。
老朽化した氷蓄熱タイプの空調設備を使用している学校や公共施設のご担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。当社では現地調査から施工、アフターメンテナンスまで一貫して対応し、快適で安心な環境づくりをサポートいたします。