栃木県日光市鬼怒川温泉旅館の室内空調工事を行いました。ここで使用されている空調機器は、ガスヒートポンプエアコンというもので、LPガスを使いエンジンを駆動させるタイプの空調で、約35年前のガスヒートポンプエアコンでした。メンテナンスはきちんとされていたようですが、室外機のパネルを外してみましたら、かなりオイル漏れが見受けられました。直近5年位は、プラグ交換やオイル交換、消耗部品を交換したりしながら使用を続けておられたようです。いよいよ部品がメーカーにも修理会社にもなくなってしまい、お客様としては、繁忙期となるゴールデンウィーク前に何としても空調の交換をしたいという要望でした。
お客様は、今回は、電気式のエアコンではなくLPガスを使用したガスヒートポンプエアコンへの入れ替えを希望されました。室内機は、2タイプ設置されており4方向に風がでる天井内に設置するタイプ(室内からはエアコン自体を目にすることはできなく、天井内のエアコンからダクトを通った空気を室内に取り込むタイプ)と、2方向に風がでる天井に設置するタイプでした。
エアコン自体が見えない天井内に設置されていた室内機は、工事の作業が行えないくらい狭い空間のためまた天井の養生及び復元が困難なため、天井に四角い穴を開け、通常の天井付けのエアコンのようにエアコン自体が見えるように設置方法を変更しました。今後のメンテナンス性も考えこのように設置方法を変えました。
もう一台の2方向に風が吹き出す室内機も設置されていたものよりも、同じ性能のエアコンでも現在のものは横幅が小さいため、天井の穴を塞ぐ部材を取り付けました。
室外機は、建物内に設置されておりました。排気ダクトを使用し室外にきちんと廃棄されておりましたが、新しく室外機を設置するには適していない場所でしたので、新たに建物の外に室外機を設置するための場所を作りました。基礎工事を行い安全に設置ができました。