のり製造工場栃木県内にある「のり工場」にて、空調設備の入れ替え工事を実施しました。
これまで同工場では、天井吊り型の空調機器を使用していましたが、製造工程の特性上、空気中に舞う“のり粉末”が空調機器に吸い込まれやすく、フィルターの目詰まりや熱交換器への粉付着、さらには内部結露による水滴の発生など、複数のトラブルが頻発していました。

特に課題となっていたのは、空調機器のフィルター清掃作業の頻度と作業性です。天井に設置された空調機器は、点検やフィルター交換の際に高所作業が必要となるため、作業員への負担も大きく、また清掃のたびに業務を一部止める必要もあり、生産効率にも影響が出ていました。


のり製造工場こうした状況を踏まえ、当社では床置き型の空調機器への入れ替えをご提案。床置き型は天井設置に比べてメンテナンスが容易で、日常の清掃やフィルター交換も脚立や高所作業車を必要とせず、安全かつスピーディーに対応できます。また、空調吸込口の位置を低くすることで、粉末が直接機器に入りにくくなる設計とし、故障リスクの低減と清掃頻度の軽減を実現しました。

入れ替え後は、設備の稼働安定性が大きく向上し、工場内の温度環境も安定。加えて、メンテナンスの手間や安全面での負担が軽減されたことで、現場スタッフの方々からも高い評価をいただいています。

空調設備は、「冷やす・温める」だけでなく、現場の作業環境や運用効率に直結する重要なインフラです。当社では、使用環境や製造内容に応じた最適な設備提案を通じて、工場の生産性向上と維持管理のしやすさを両立させるご提案を行っております。