エンスト異常で空調機が作動しないと連絡を受けました。現地に伺い点火系、燃料系を調べ、点火・燃料系に特に不具合は見当たらず、ピストンのバルブの緩み等を調べました。
その際エンジンヘッドカバーを開けたところ、エンジンオイルが白濁してグリスのような高粘度のオイルになっており、通常では臭わない甘い臭いがヘッドカバー内部より出ていました。
エンジン内部に水分がどこからか入っているようでしたので、調査しました。甘い臭いがしたので冷却水の混入を疑いましたが冷却水レベル満タンでした。
目視で冷却水漏れを確認したが、漏れはなく、糖度計にてエンジンオイルの糖度を調べたら糖を検出しました。冷却水がエンジン内部に混入しているのに冷却水タンクレベルは満タンでした。
確認のため担当者と話をしたところ、冷却水は担当者様の方で冷却水レベル異常が何度も出ていて、その度に補充して運転していたので現在は冷却水リザーブタンクの水位は満タンだということがわかりました。
再度調査し、漏れ箇所は排気ガス熱交内部のピンホールより排気経路を伝い、エンジン内部に混入しているのがわかりました。
この為、排気ガス熱交とエンジンを載せ替えて修理しました。